![]() 誕生日を迎えたから一人お祝いというわけでもなく、平日だから宿が比較的安いという理由で富山市に行ってきた。これを書いている日の朝から昼にかけては北陸で大雨があったので、結果として運が良かった。例によって北陸の知識に乏しいため、自分ひとりでは昔の建築物や喫茶店探しにのみ躍起になるところ、今回は富山在住のフォロワーがいたため、車を出してもらった上にいろいろ案内してもらえた。 富山案内をしてもらう前日にとった宿は、銭湯と旅館を兼ねているものだった。見るからに家族経営で、後述の居酒屋主人がいうには50年以上は続いているようだ。朝食付で5500円はハッキリいって安い。素泊まり共有シャワービジネスホテルですら7000円、近畿だったら大阪万博需要に便乗して1万円超えだって当たり前のご時世に、この価格設定は驚きである。外国人観光客らしき人はおらず、国内からの旅行者が目立ってた気もするが、北陸でインバウンドの恩恵を受けているのは、やはりお城がある金沢くらいなのだろうか。 入浴を終えて近隣を歩いたら、明らかに地元民しか来ないような居酒屋を発見し、開店直後にお邪魔した。ご主人は50年以上続けてるもんで80歳超えだが、周辺のことをはきはきと教えてくれた。富山市に行くまでに通過した高岡市は金沢のおひざ元だから子分のような土地だ、と居合わせたお客からも聞いたが、まだまだピンとこない。なお高岡市は河森正治や藤子Fの出身地である。
一泊後、富山在住のフォロワーと合流し、あの世を擬似体験できる施設として有名らしい、立山エリアの「まんだら遊苑」に案内してもらう(最上部の写真が遊苑入口)。あの世信仰が立山にとってどれほど関連あるものかは計りかねるが、18世紀に建てられた民家(かやぶき)があるなど、とにかく古い、自然、日本の夏という感じだ。遊苑は天界と地獄に分かれており、地獄はやたら音にこだわる箇所が多かった。叫びを発するとその声が反響し、キーが下げられた状態で再生される井戸らしきもの。血の池地獄をイメージした、泡立つかわいらしい池。全体的にアイデアがファンシーであった。だが、足元が格子状の橋は割と見た目が強烈で、高所恐怖症のケがあるわたしには地獄要素が高い。 ![]() その後富山湾まで連れていってもらう。田んぼと市民球場があったこと、回転寿司チェーンにも使われている「きときと」がフレッシュ、新鮮という意味だとはじめて知ったこと。道中の印象はこんな感じだ。富山湾沿いにある野鳥保護区をついでに訪れ、そばにある浜から能登半島を拝む。富山は地震の被害がまだ控えめとはいえ、珠洲や輪島は湾から目と鼻の先であった。海を介して繋がっているという感覚が、内陸暮らしだった自分にはまだ受け入れ難い。訪れた砂浜はとにかく水が綺麗。サンダルだったら足首までつけてたよってくらい綺麗。年甲斐もなく内心はしゃぐが、顔や行動に出ていたかもしれんと思うとやや恥ずかしいが、まあ引っ越してきた甲斐があった。
訪れた喫茶店。証券会社か何かのビルの地下にあり、同社の人間が昼休みに利用する、半分社員食堂的なポジションだろうか。午前中に行ったので客はわたし一人だったが、ランチのためのトンカツを仕込むのに忙しそうだった。かなり良い。良い空間。次も行きたい。 金沢から富山駅まではIRで乗り換え無し、1時間弱で着く。京都河原町から神戸三宮くらいか。小旅行には最適だ。高岡市にも興味があるし、個人書店なども富山県内に点在しているようだからなんとか周ってみたい。全国をサーキットしているZINEフェスやレコード市などのイベントも駅構内を借りて定期的に開かれており、地方でこそ流行というやつの恩恵というか、ブームというやつが本当に建設的な結果を残せるかの分水嶺となるだろう。10月辺りにまた行ってみるつもり。 (25.8/8) |
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