習慣1つ+ミーハーを極める

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新しいことをはじめて、失敗なり恥をかくなりしないと、客観的な自分がわからなくなる。わからなくていい境地に達する人間って誰だろう。スティーヴン・ステイプルトンも、一応はビジネスしてるしライヴや個展をやる時だってある。日々の暮らしで他人と接している時点で、十分に客観とともにある。白土三平はどうだったか。本当に島に住んで、海に潜っていたのだろうか。マンガでは、海よりも地面に潜って火薬を爆発させてばっかだった。

新しいことといえば、久々っていうかお金をとるイベントとしては初のDJをした。10年以上昔にコントローラーを仲間うちでシェアしては適当に流して以来だ。単に順番にボタン押すだけとはいえ、ああいう視線に晒されるのはトークイベントとかとは違う緊張感がある。特に何事もなく終わったが、やり切った気持ちとかもなく、無事故で飛行機のフライトが終わったことに近い安堵があった。

もう一つ、文章では書いている時の場所を明示しようと思い立った。例えば、この文章は近江町のドトールコーヒーで書いている。ほかにも、一日の出来事で登場するお店の名前は積極的に出していきたい。『ふゅーじょんぷろだくと』誌を読んでたら、川崎ゆきおのコーナーで、大阪梅田にあった?「オメガ」という喫茶店の名前が出てきた。ネットで検索しても全然出てこない。今まで本を読んできた中で何度も直面しているはずなのに、こういう文字でしか認知し得ない事実というものが新鮮に感じられたのだ。生きている環境も含めて自分としてやると、無為に過ごさないように充実させようと思う。衣食住があってこそとはいえ。

今日は企画のために方々へメールした。快諾、検討させてほしい、返事待ちなど、状態はさまざまだが、結果問わずに打診することと、その返事を受け取る時はもっとも昂揚する瞬間かもしれない。失敗したり恥をかいたりしないと、世間とのズレが広まる一方なので、定期的に挑戦として少し無謀な提案をするくらいがちょうどいい。
ダメもとの依頼が通って、やらざるを得なくなったことは多々あるが、飛躍のチャンスって自分が準備してない時に限ってくるものだと思う。そして見逃したら二度は来ない。そんな体験で真っ先に思い出されるのはやっぱりアイルランドへ行くことになったNWWへの手紙だろうか。その次は、これもNWW伝絡みでできた縁から生まれたJGサールウェルのいるニューヨーク。
今回の企画はみな日本国内の人に向けてだが、忙しい方々なので、たいした報酬も出せない自分のところと仕事するのは難しいかもしれない。しかし、やれるうちにやらないと後悔する例が自分にもぽつぽつ出てきたので、ミーハー上等として図々しくお願いした。

行動原理の基礎が自己満足なのだと認めていい、だろう。音楽批評全体を盛り上げていきたいとか、そういう目的は自分にはない。通史を書きたいあるいは新たなそれを築きたいという欲求もなく、しいて言えば自分の好きなようにやっていたら、かつての自分のような人間が勝手に受け止めては様々な方向へとフィードバックしてくれるのではないか。残した仕事が自分の代わりにしゃべってくれて、働いてくれるんじゃないかと。そういう期待というか信頼をこめて、自分と同臭(by平井呈一)の人間とそのわざを記録・伝達するのがわたしのモチベーションである。FEECOなどのブツを読んでもらって、上で書いてきたような気持ちが伝わるなら成功だ。客観的に見たら、買ってくださいと懇願しているように見えるかもしれません。


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(26.5/6)