長く、ハッキリしない部分もあるかと思いますが...。
自己紹介と活動方針をしたためた冊子を配布していますので、併せてお読みください。
「インディペンデント」や「アンダーグラウンド」と称される芸術活動が主となる。しかし、今日の同二語は商業的タグの一つともいえるほどにありふれた語になっているため、より具体的にするためにも個人的に定義しなければならないし、それが外に伝わっているかどうかも念を置かねばならない。その表象は様々だが、根底に非多数派と反権威の精神といっておきたい。ある者の数少ない同調者たちが制作を手伝ったり、あるいは互いを支援するための輪、秘儀的とさえ呼べるコミュニティが形成され、その多くが(表面的に取りざたされることはあれど)消えていく。そしてまたどこかで似た精神性を宿すものが生まれてくる。これらの多くは無銘というには自我が強い。しかし、それをもって己の帝国を拡大しようと躍起になるわけでもない。日々の記憶、人生の刻印としての芸術があり、それが積まれては消えていくのみである。拙著『ナース・ウィズ・ウーンド評伝』はNurse With Woundというペルソナを用いる芸術家の一活動を伝記としてしたためたものだが、こうした書籍は当人が活動を開始してから40年以上書かれてこなかった。このように広大な空白を少しでも埋めようという試みとして執筆している。
発行誌『FEECO』は当初、海外の作家たちの声を載せるために日英併記の形式をとっており、現在でも一応はそのフォーマットを維持している。n番目の主流メディアになるという大それた野心はなく、かといってジン(今日の資本側が喧伝する商品としてのものとは別)のように個人的であるとも言い難いほどには頒布している。機関誌というのにはかっこをつけすぎている。なんにせよ、異なる世界間を行き来するための廊下のようなものでありたい。廊下は開放されてこそである。横文字に頼るならばプラットフォームという概念が一番ふさわしいかもしれない。現在進行形の出来事を置く場としての雑誌。そして必要なものに届き、受け手から次の受け手へと広がっていく閉じられた性格を持つ媒体(やっぱりミニ・コミュニケーションことミニコミが適切か?)。ゆくゆくは『FEECO』バックナンバーをウェブ上で公開していきたいが、当面は運営費のご支援をお願いする次第である。
値段をつけて売ることは「開かれた」状態から離れていくことでもある。プラットフォームとしては無償を維持したいが、それにはどうしても資本がいる。雑誌の印刷代から、発行者の運営費(家賃やサーバー使用料、資料収集費用など)など出費は多く、広告費の類もない。当方、副業で短期派遣を繰り返す日々で安定もしなければ高給でもないため、常日頃経済的に苦難している。こうした条件はあまねく人々に該当するため、手伝ってもよいと強く思える方にのみ協賛をお願いしたい。ここまで読んでご理解いただけた方はぜひご一報ください。
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一度に12000円以上お送りいただいた方は、当日から1年間、新旧の製作物を無償でお送りします(在庫あるものに限ります)。