引っ越しに乗じて色々と買い物をしてしまった。本棚も机も自分の要望に沿うものがなかなか見つからないので、ダイソーなどで木の板を買い集めて自作。いつでも引き払えるようにバラしやすいから何かと都合がいい。今から解体するのが楽しみなくらい。これはいい買い物だった。 いいけど、それ以上に悪い買い物が薄型PS2だった。中古とはいえわざわざ自分でゲーム機買うなんてほぼ10年ぶりである。2011年に東京へ引っ越した時にドリームキャストを買って以来の暴挙。だが誘惑には耐えがたく、荷物の移動の合間に起動させては時間を捨ててしまっている。最近までは一人で何かに集中すること自体が難しかった。暖かくなるまでは少しだけ寛容になってほしい(誰にや)。 ほぼ10年ぶりに『ブレスオブファイアV ドラゴンクォーター』(ドラクォ)を遊ぶ。数年前にも遊んだがあれは軽く触る程度だった。今回のプレイ時間は総合で50時間ほどで、かなり濃密に遊んでしまった。やりこみ到達点(縛りプレー抜きにして)D値1/4までいっちまいましたよ。そんなことをしている場合ではないのに。 ![]() 自分は2003年からアーケードゲームの世界に移っていった。その後ももちろん色々なタイトルをコンシューマーで遊びはするのだが、ネット上で情報を共有して、それを確認するように遊んでしまう機会が多くなった。だから『ドラクォ』は旧来の遊び方から変わっていく直前に触れた最後のゲームだったのかもしれない。 制作が締め切りに追われていたのか、シナリオは全体的に説明が足りてない。そして、その虫食い具合に居心地の良さというかノスタルジーを覚える。従来のシリーズには一切ピンと来ず、『ドラクォ』だけ好きという典型的友達いない系プレイヤーとしては、ラッキーな出会い方をしたものだと思う。作ってる側は新規開拓を期待していたとは思うのだが。 地下都市、「プログラム」としての主人公、おまけに治安維持組織などなど、弐瓶勉『BLAME!』から案をいただいたとしか思えない設定だらけなのだが、ガイナックスの『グレンラガン』に影響を与えたという説を是とするなら、もうちょっと注目されてもいいタイトルだと思う。同じ年の『THEビッグオー』2期の結末も、筋書きと演じている人の人生は異なる、というテーマだった。当時はまだ『エヴァンゲリオン』へのアンサー、といった作り方または受け入れられ方が有効だったのだろうか。 (21.2/28) |
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